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庭のある生活

執筆者の写真: suzukigardensuzukigarden



以前、造園工事をしたお客様とお話した時の事です。

『庭を作ってもらってからカーテンを開けるのが楽しみになったの。模様替えもして窓の前に椅子を置いたのよ、この椅子に座って過ごしている時間がすごく好きなの。』と言っていただいたことがありました。


そのお庭は、凄く作り込んだお庭ではありません。緑が溢れている訳でもありません。

花は無くてもいいから四季を感じたい、外からの視線を気にしないようにしたいとのご要望でした。


フェンスとデッキ、少しの植栽工事で窓から見える景色は変わりました。

景色が変わった事でお客様の生活も少しかも知れませんが変りました。


お客さまからのお話が本当に嬉しくて、こんな風に他のお客さまにも感じて欲しい。感じてもらいたい。

この想いが僕の仕事の根本なのかもしれません。


僕の仕事は植木の剪定をしたり、草刈などのお庭の手入れ、植栽をしたりデッキを作ったりなどの造園屋です。

でも、作業をしながらいつも思っているのは

"庭に植木に少しでも興味を持ってもらいたい、カーテンを開けて過ごしてもらいたいという"事です。



僕は庭屋ですが、庭を売るのではなく、庭のある生活を売りたい。

作業をすることによってお客さまの生活に少しでも彩りが生まれればすごくハッピーなんです。


想像してみて下さい。

柚子の木を植える。

窓から見える黄色い実。

実を食べようと飛んで来る野鳥。

窓を開ければ鳥のさえずりとわずかに風に乗る柚子の香り。

実を収穫する。

焼いた魚に少し絞ってみる。

煮物に皮を細く切って散らすとほのかな香りと皮の苦味。

余った柚子は絞ってポン酢に。

さてこの柚子ポンを何にかけようか・・・・



庭は家の一部です。

家とは建物だけの事ではありません。

玄関も駐車場もブロックもフェンスも庭の一部で家の一部なのです。

庭のある生活によって様々な事がおきます。

庭があるその先の生活。



今まで僕は何百というお庭に携わり何千という庭を見てきました。

生活の中にある庭

庭の中にある生活

庭のプロである僕が提案する庭のある生活。


名刺の肩書をガーデンライフプランナーとさせていただいています。

彩のある生活をプランニングしていきたいと思っております。







 
 
 

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